お手

 せんせいったら、ご飯を食べさせてくれる前に必ずぼくの前に右手の手のひらを差し出して「お手」て言うんだ。ぼくが左手をのっけてあげるまでご飯をたべさせてくれないんだよ。ひどいでしょう。しょくぎょうびょうなんじゃないの? うさぎは芸を憶えないってこと知らないんじゃないの? ぼくワンちゃんじゃないんだよ。・・・しょうがないから、左手を乗せてあげるんだ。ぼくがきげん悪いときには爪を立てちゃうよ。せんせいうれしそう。ほめてくれたってだめだよ。ぼくウサギなんだからね。
2001年01月

おんがく

 せんせいは、いろんなおんがくを聞かせてくれるよ。ぼくがとくに気に入ったのは、ジョージウインストンっていうおじいさんのピアノ曲「秋」と、ザバダックていうおにいさんとおねえさんの歌の「桜」だよ。音が小さいと、良く聞こえないから、スピーカーの近くに寄って聴くんだよ。耳を伏せて丸くなってうっとりうとうとしちゃうんだ。このまえなんか、おうちの中から頭だけ出して、だら〜んって、タレパンダみたいになっちゃった。
2001年01月

ごはんつぶ事件

 せんせいったら、ひどいんだよ。おいしそうに何か食べているから、ぼくもぼくもって、おねだりしたら、一粒だけくれたんだけど、ごはん粒だったんだ。うまく食べれなくって、くちびるや歯にくっついちゃって、それはそれは、たいへんだったんだから。歯から取れるように、牧草をいっぱい食べなきゃならなかったんだから。それからっていうもの、ごはん粒を鼻先に持ってこられただけで、おくちの周りをあわててふきふきしちゃうんだ。
2001年01月24日

カーカーなんて恐くないもん

 窓からガラス越しに大好きなおそとをみてたの。そしたらね、大きくて黒い鳥さんがバサバサって近づいてきたの。ぼく、あわてちゃった。大急ぎで逃げようとしたんだけど、カーテンに引っかかっちゃって、いっしょうけんめい走っても走っても窓から遠くならないよう。そしたら、とりさんたち集まってきてぼくの近くでゆっくり飛ぶの。でも、ぼく、つよい子だもん。足で床を思いっきり蹴っ飛ばして「ドン!」「ドン!」てしてやったんだ。どうだ!まいったかぁ!
2001年01月26日

おといれでこれーしょん事件

 ぼく、アルミホイル大好き。小さくびりびり破いて、おといれの上にちりばめたよ。おといれきらきら光ってステキ! でもね、せんせいったら、ぼくがせっかく飾り付けたおといれのキラキラをみんな取っちゃったんだよ。げいじゅつがわからないのかなあ? ぼく、キラキラが欲しくて、おといれをザバザバ掘り返しちゃった。
2001年01月28日

おつぼね媛とその愉快な下僕たち

 なんだかせんせい浮かない顔しているよ。にんげんの中には、自分の手を汚さないで他人をハサミのように上手に使う人と、ハサミのように上手に使われていることに気が付かないで汚いことをやらされている人がいるんだって。あれれ、みんな口々に「私が正しいのよ」って叫んでるよ。砂地に引っ越しなよ。幸せに暮らせるよ。
2001年02月上旬

もうだまされないぞ!

 せんせいが黒いジャンバーを着たとき、必ずぼくをオリに閉じこめて、いなくなっちゃうんだ。だから、黒いジャンバーを着たのをみたら、隠れちゃうの。でもそんなときせんせいは、ぼくの大好きな大根の葉やペレットを出してきて、ぼくの鼻先でたっぷり見せびらかしてから、おいしそうなのをオリの中に入れちゃうんだ。食べたくって夢中になっちゃうんだけど、気が付いたらいつもオリに閉じこめられていて、せんせいはいなくなっちゃているんだ。
 ぼくだって馬鹿じゃないもん。今日はどんなにおいしそうな大根やキャベツの葉を見せられたって、ふ〜んだ!黒いジャンバーを着たせんせいなんて・・・ そしたらね、せんせいはぼくをやさしくやさしく毛づくろいしてくれたよ。う〜ん・・・いい気持ち・・・ で、気が付いたら、ぼくはまたオリの中にいたの。やられたー!
2001年02月28日


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